常識を疑うのが社会学とはいえ…「技術者の倫理」中間テスト

「まさか」と思いました。
「またか」とも思いました。
でも、それ以上に驚きました。


今日は「技術者の倫理」の授業で、第1回目の中間テスト実施日でした。
先週の金曜日に行った「生命倫理」の中間テストは、最寄り駅を通る路線が遅れ、授業開始時間を繰り下げたりしました。
そんなことがあったので、さすがに、今日はトラブルなく…と思っていました。

教室には、ちゃんと履修者名簿の人数とほぼ同じ数の学生がいました。
だから、予定通りにテストを開始したのです。
すると、講師室の職員さんが教室にやって来て1枚の紙を渡してくれました。

「〜〜線 運転見合わせ 遅刻する学生がいるかもしれません」

「まさか…」「またか…」というわけで先週金曜日の朝に続いての電車の遅延でした。


それでも今日は、遅刻する学生が居ないと思ったのです。
なぜなら、履修者名簿に記載されているのとほぼ同じ人数の学生が、教室に着席していたのです。
その連絡(伝言)をもらった時点で、欠席者は、ただ1人だったのです。そして…


しばらく経ってから、その残り1人の学生が現れました。


驚きました。
大学で非常勤講師をさせてもらうようになって、3年目。
担当しているのは、工学部にある人文系の選択科目。
高校のテストなら欠席者がいないのは当然でも、大学でテストを実施すれば、欠席者がいて当然だと思っていました。
しかし、その「常識」は覆されました。
中間テストで欠席者がゼロ。

まあ、そもそも履修者が50名程度だったからこそ実現したのかもしれませんが、なぜか、とても新鮮な気持ちになりました。
2回目の中間テストも、期末テストも、この調子で…と願っています。
(ただし、テスト勉強は、ちゃんとしてから来てください。)