気にならないと言ってはウソになるニュース

一般の大学院は、修士課程(または前期博士課程)と博士課程(後期博士課程)にわかれます。
修士課程(マスター、M)は通常2年で修士論文を執筆し修了。
さらにその後、博士課程(ドクター、D)は通常3年で博士論文を執筆し、博士号を取得することになります。
ただし人文系の場合は、博士課程を3年で終えて博士号を取得することは少なく、現実には4年から6年間かけて博士論文を執筆することになります。または、博士論文を執筆することなく「就職」できることもあります。

そんな博士論文執筆中の身なので、とくに気になるニュースがありました。

http://mainichi.jp/life/edu/news/20090514ddm041040005000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090513-OYT1T00525.htm
http://www.asahi.com/national/update/0513/TKY200905130174.html
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/05/20090514t13021.htm

博士課程まで進学することが、就職の道を狭めてゆくという状況について、さらに、なぜ大学院生が増加したのかについては、『高学歴ワーキングプア 「フリーター生産工場」としての大学院 (光文社新書)』などで書かれています。だから、僕の場合は基本的に「大学院に進みたい」と相談を受けても、まずは「勧めない」ことにしています。(それでも大学院に進学したいと言われれば嬉しいのですが。)
大学院に「入院」するのは(とくに博士課程は)、それなりに覚悟が必要だってことですね。

それにしても、上のニュースは気になりました。
特に河北新報の見出しには、思わず、共感。

いずれにせよ、自分自身の研究を信じて進めてゆくのみ、ですね…