2つの「新型」をめぐって

ここ数日の話題として、2つの「新型」について。
1つは、「新型」インフルエンザ。もう一つは、「新型」水着です。

非常勤をさせてもらっている高校に行くと、新型インフルエンザ対策として保健室の前に手の消毒のコーナーが。
さらに授業後、「ちょっと具合悪い」という生徒に対して、「トンフルじゃない?」という声。

「トンフル?トーフルの間違い?」
などと思っていたら、「豚(イン)フル(エンザ)」ということで、「トンフル」とか。
なるほど。と思いました。
新型インフルエンザ」とか「新型インフル」なんて言うよりも、「トンフル」と言った方が、何だか柔らかく高校生らしい(?)可愛い響きを感じ取ってしまうのは気のせいでしょうか。
もちろん、だからと言って、感染に対して無防備ではいけないわけですが。

以前も書きましたが(5月2日のエントリー)、感染症対策という名目で感染者や感染している疑いのある人を「隔離」するのは、「個人の自由」「移動の自由」が制限されるということです。もちろん、公共の利益のためなので仕方のないことですが、「個人の自由」を制限しているんだという意識は、忘れないようにしたいものです。

「トンフル」という新しい言葉を覚えたと思っていたら、水曜の夜には東京・川崎で高校生の感染が確認されたというニュース。木曜日の今日も、非常勤で埼玉県内の大学に行くと、非常勤講師の控え室に「マスク」、校舎内の至る所に手の消毒コーナー。予防対策に、ただただ感心しました。

「トンフル」という新しい言葉が使われるということは、それだけ多数の感染者を出している高校生に意識されているということなのかな、と思います。
少し肩の力を抜いて、それでも無防備にはならずに、感染してしまったら早期の回復を願う。
まだ毒性が強いわけではないらしいので、「予防疲れ」しないように、気をつけたいな、と思います。


それから「新型」水着。
昨年話題になったレーザーレーサー以降も続く「新型」水着の話題ですが、いよいよ国際水泳連盟による「公認」水着の審査結果が出ました。でも、公認されなかった水着で出した「記録」は…
 http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2009052000750

水泳は、水着とキャップとゴーグルと、ほとんど「はだか」に近い状態で競うスポーツだから、用具による有利不利の差はない、と思われてきたのが、「高速水着」の登場で変わりましたね。
僕自身、中学の水泳部だった頃は、まだスパッツタイプの男性用水着もなく、サイズとデザインくらいしか差は無いように思っていました。それでも好きな、というか自分の体型にフィットする水着メーカーはありました。
陸上のトラック種目だって「シューズ」という用具が大切なわけだし、水泳にも、ようやく同じような見方がされるようになった、ということかもしれません。

今回の国際水連の水着公認によってなくなりましたが、男性も全身タイプの水着を着るのが普通になったら、水着代や肌の露出量についての、男女平等が進んだのかもしれませんね。

国際水泳連盟のページ(英語)
水着の承認について(英語)