生命倫理会議の緊急声明への連名者

5月12日に緊急声明を発表した生命倫理会議ですが、この緊急声明の連名者が公表されていました。
生命倫理会議: 緊急声明 連名者

生命倫理の教育・研究に携わっている大学教員の集まり」ということですが、生命倫理や関連分野の著名な研究者のお名前もあります。というよりも、著名な方が大勢います。
著作や論文を読ませて頂いた方が何人もいます(30名くらい?)。生命倫理やその関連分野で研究をしていれば、驚くほどの豪華ラインアップかもしれません。
当初は68名とされていましたが、3名追加されていたので、71名ということのようです。
これほどの方々が連名されていたことに驚きです。

あと、記者会見の模様もYouTubeにアップされているようです。生命倫理会議: 記者会見の映像 YouTubeで公開いたしました


同じく生命倫理会議のページにアップされていたメディアでの取り上げられ方も、興味深いです。生命倫理会議: 5月12日および13日のニュース
僕が気づいたものは5月12日のエントリーに挙げてありますが、東京新聞朝日新聞の記事は全文紹介されています。
こうして並べて読むと、東京新聞の記事は声明文に沿った内容なのに、朝日新聞の記事が主観的だということがよくわかります。記者会見の様子を動画でみても(音声が聞き取りにくいですね)、なんだか「大学教員なんかよりも、新聞記者の方がよく知っているんだぞ」という雰囲気が伝わってくるのは気のせいでしょうか。でもこの記者さん、WHOのガイドラインをちゃんと読んでいるようには思えない…それに、生命倫理会議の声明文で挙げられている、脳死臓器移植の問題点がわかっていないようにも思えてしまいますね…

あと、この質疑応答は小松美彦氏の個人的な見解としてなされていたのに、朝日新聞の記事を読むと、あたかも生命倫理会議全体の見解のように思えますね。新聞やメディアの取り上げ方が、必ずしも「客観的」ではないことが、よくわかりました。
YouTubeの動画:生命倫理会議 記者会見(7)質疑応答(朝日新聞)