ひとまず速報で…

臓器移植法改正案」の衆議院本会議での採決ですが、賛成263票、反対167票でA案が可決したようです。
予想外に大差のついた結果で、残念です。
「一律に脳死は人の死」という規定はもちろん、イスタンブール宣言やWHO(新)移植指針が求めている生体移植についての条項や、虐待児への対応策、さらに4月21日のエントリーでも指摘した現行法の基本的理念と矛盾する親族優先提供の条項(A案に内在的な矛盾も生じさせているもの)など、今後の修正が必要だと思われる点がたくさんあります。
「個々の死生観の問題」と言われますが、「長期脳死」など科学的な検討が必要な問題もあります。
1997年の現行法のときもそうでしたが、良識の府である参議院での充実した審議に期待したいと思います。

 http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090618dde001010008000c.html
 http://www3.nhk.or.jp/news/t10013713101000.html

※追記
生命倫理会議は、今日18時から記者会見を行うようです。
 生命倫理会議

週刊誌の見出しでは「余命1カ月」とも言われている麻生首相は、A案に反対票を投じたとのことです。ほんのちょっとだけ見直しました。
 http://www.asahi.com/politics/update/0618/TKY200906180258.html