脳死と臓器移植

4番目の臓器移植法改正案(D案)

「臓器移植法改正」論議は、いよいよ4つめの法案(D案)が提出されたようです。 ただ、まだ衆議院のHPでは公開されていないようです。*1これまでの報道では、いくつかポイントが挙げられています。 「脳死は人の死か」という論点については、現行法を維…

生命倫理会議 臓器移植法改定に関する緊急声明

本日5月12日に、生命倫理の教育・研究に携わっている大学教員の集まりである生命倫理会議(代表・小松美彦)が、緊急声明を発表しました。→ 生命倫理会議 この問題に対して生命倫理の研究者からの発言が、ほとんど聞かれない状況だったことは、先日もチラ…

「臓器移植法改正」論議への視点(メタ分析)

「臓器移植法改正」論議をめぐる新聞メディアの報道を見ていると、議論の立て方が単純化してしまっているように感じます。「改正」論議が政治的な話題になるとともに、新聞メディアでの取り扱われ方も変わりました。それまでは医療や生活の話題の一つだった…

子どもの臓器提供をめぐって

論点整理のつづきです。 今回の「臓器移植法改正」論議の大きな論点(あるいは「改正」の目的)には、(b)子どもの臓器提供をめぐるものがあります。これについてまずは、現行法の状況を確認しましょう。 それというのも、「現在の臓器移植法は、15歳未満の…

「臓器移植法改正」論議の論点整理

新たな「改正案」(D案)が12日にも提出されるとか、WHO総会の会期短縮にともなう臓器移植関連の決議先送りなどで、また少し局面が動き始めた感のある「臓器移植法改正」論議です。 WHOの指針採択先送り関連のニュース http://www.nhk.or.jp/news/k10015…

衆議院小委員会での参考人の意見

衆議院の委員会についてのページに、臓器移植法関連の情報があります。以下、備忘録的にまとめておきます。先日、2009年4月21日(火)に行われた衆議院厚生労働委員会小委員会での参考人意見聴取ですが、まだ会議録はできていないようです。※2009年5月5日現…

そこに「生命倫理研究者」はいなかった…

4月21日の『毎日新聞』夕刊に、「臓器移植法改正」をめぐって衆院厚生労働委員会の小委員会で、参考人質疑が行われたとの記事が大きく載っていました。(東京版では一面トップ) 時事ドットコムにも、短い記事があります。毎日新聞の記事によれば、参考人と…

親族への優先提供について(基本的理念と改正案との矛盾)

ここ数日、いろいろと「臓器移植法改正」をめぐる報道がなされています。 与野党の対立が表面化しない「いのち」に関わる法案ということなのか、一見したところ「改『正』」であるからなのか、あるいは、臓器移植法「改正」を求める人々の声が大きくなってい…

「臓器移植法」の改正案について(各法案の原文へのリンク&世論調査結果へのリンク)

昨日も書いた、「臓器移植法」の改正(ひとまず、一般に使われているこの表現を用います)に関して、衆議院厚生労働委員会小委員会にて4月21日(火)午前中に参考人質疑を行い、その後論点を整理するのみで、親委員会である厚生労働委員会での審議を飛ば…

「臓器移植法」の改正…?

ここのところ、「臓器移植法」の改正をめぐる新聞記事をよく見るようになりました。 ここ数年、毎年のように話題になっていますが、今年はいつもより本気度が高いようにも思います。この「臓器移植法」の改正をめぐる議論、提出されている三つの改正案につい…

悪いジョーク?

エイプリルフールには1日遅れてしまいましたが、こんなジョークサイトが…3月25日付ロイター配信のニュースで知ったのですが、サイトのタイトルはズバリ、「sell kidney online」。 今回の経済危機、でも「あなたにはチャンスがあります!」と。腎臓は$70…